内部寄生虫症(フィラリア症)

寄生虫
内部寄生虫症(フィラリア症)
症状と原因 フィラリア症(犬糸状虫症)は、犬糸状虫(フィラリア)と呼ばれる寄生虫が心臓(おもに肺動脈)に寄生して起こる病気です。感染すると、咳や呼吸困難、嘔吐といった症状が見られたり、さらには突然死することもあります。猫では犬に比べてフィラリア症の診断が難しいため、何より予防が大切です。
フィラリアは体調12~13cmの細長い寄生虫で、蚊が媒介(ばいかい)し感染します。フィラリアは猫の体内で交尾するとミクロフィラリアと呼ばれる幼虫を猫の血液中に産みます。このミクロフィラリアは体内では成長できず、血液中を回って蚊に吸われるのを待ちます。蚊に吸われたミクロフィラリアは蚊の体内で二度脱皮して成長し、この蚊が猫を刺すことでその傷からミクロフィラリアが感染します。猫の体内に侵入したミクロフィラリアは皮下組織や筋肉の中で2~3ヶ月かけて成長しながら心臓の右心室にたどり着き、最終的には心臓や肺動脈に寄生します。そこでさらに成長を続け、3~4ヵ月後に成虫となる、というのがフィラリアのサイクルです。
治療・予防方法 蚊の発生する季節に月一回の予防薬を与えます。フィラリアの成虫が心臓にたまっている場合は、外科手術が施されることもあります。心臓に感染しているかどうかの検査は、少しの血液でできるので年一回は受けておくのがいいでしょう。感染したイヌがいないこと、蚊に刺されないよう室内飼いにすることなどが予防となります。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

お知らせ

  1. 2015/7/9

    サイト構築中
過去の記事
ページ上部へ戻る